ダンスプロダクション HIPJIVE (ヒップジャイブ)

1．コンセプトの確認

まずはどのような振り付けを希望しているのか、キャスティング会社と打ち合わせを行い、コンセプトを確認する必要があります。例えば、清涼飲料水のCM撮影なら、爽やかさを打ち出した振り付け、新商品の知名度を上げたいならキャッチーで見る人の印象に残るような振り付けなどです。ヒアリングシートや指示書などの文面に残しておくと、情報を整理しやすくなります。

2．振り付けの制作

コンセプトが決まったら、指示書をもとに振り付けを制作します。ここで重要なのが1パターンではなく、複数の候補を制作することです。自分がよいと思っても、全員が同じように感じるとは限りません。複数のパターンの中から、コンセプトのイメージに近いものを選べるようにしておきましょう。

3．修正チェック・再修正

振り付けが制作できたら、修正チェックを行います。実際に振り付けを確認し、イメージをすり合わせるのです。必要に応じて、適宜修正を行います。

4．振り付けの撮影・動画編集

修正チェックも終えて振り付けが完成したら、撮影を行います。撮影する振り付けは実際に練習することになるので、一つの角度だけでなく、複数の角度からチェックできる動画があると練習しやすいです。また、撮影した動画の余分な部分をカットして見やすくするなど、動画編集が必要な場合もあります。

注意点

ここまでCMの振り付け制作の流れを解説しましたが、ダンサーでない方が踊る場合、ダンス経験の有無を確認することも重要です。ダンス経験がまったくないのであれば、振り付けを制作してもらっても踊れない可能性があります。事前ヒアリングの段階で、ダンス経験の有無を確認することをおすすめします。また、プロのダンサーをキャスティングすることで、クオリティの高いCMに仕上げることも可能です。

誰に向けて、何を伝えたいのかを明確にする

CMは企業や商品・サービスなどをアピールするためのものです。そのため、誰に向けて発信したいのか、何を伝えたいのかを明確にする必要があります。

化粧品のCMなら「この化粧品を使えばキレイになれる」というイメージを女性に伝えたり、高校生を起用した清涼飲料水のCMは、爽やかな喉越しのドリンクというイメージを伝えたりできます。誰に向けて何を伝えたいのかを明確にすると、自ずと方向性が定まり、振り付けも制作しやすくなります。

誰が踊るのかを明確にする

誰が踊るのかも明確にしましょう。同じ振り付けでも、ダンサーが違えばまるで違う印象になります。例えば、かっこいいイメージで踊るなら激しく、アクロバティックな振り付けを入れることもできます。一方、アイドルが踊る場合は、かわいいイメージを打ち出したり、誰もが真似しやすい振り付けを考えたりすることが必要になります。

踊る場所を確認する

踊る場所を確認することも重要です。撮影する場所はスタジオの平らな床ばかりとは限りません。時には凸凹な場所でCM撮影をすることもあります。したがって、どのような環境で撮影するのか、踊る場所を確認してから振り付けを制作しましょう。

鏡の前で振り付けを確認する

振り付けを思いついたら、鏡の前で実際に踊ってみることをおすすめします。鏡の前で踊ることで、客観的にどのように見えるのか、確認することが可能です。その振り付けがよければ、他の振り付けの考案に時間を割くことができます。すべての振り付けを頭の中で覚えるのは難しいです。思いついた振り付けは、動画で撮影しておくことをおすすめします。